
女装を始めるなら、ウィッグは早い段階で準備しておきたい。
僕らは地毛が短いことも多く、服とメイクを変えても髪が男のままだと、鏡を見たときにそこが気になる。
ウィッグをかぶると髪型を変えられるだけでなく、前髪がおでこや眉にかかり、横の髪でもみあげや頬、あごを隠せる。
長さがあれば首や肩にも髪がかかるので、男の体で気になっていたところまで隠しやすい。
ただ、買って頭に載せれば完成というものでもない。
前髪をどうするか、耳の前にどれだけ髪を下ろすか、外出中にズレないか。
使ったあとは後ろ髪が絡み、内側には汗もつく。
僕もショートからロングまで使い、色も黒、ブラウン、明るい色と変えてきた。
ウィッグは選んで終わりではない。
かぶり方や外出中のズレ、使ったあとの手入れまで考えると使いやすくなる。
女装でウィッグを使うと髪以外も隠せる
ウィッグをかぶる一番分かりやすい変化は、短い地毛から女子っぽい髪型へ変えられることだ。
それに加えて、髪がどこまでかかるかで隠せる場所が増える。
前髪がおでこや眉にかかるので、耳の前へ髪を下ろせば自分のもみあげを隠せる。
頬の横にも髪があれば、頬からあごまでの輪郭にも髪がかかる。

ショートでは首元から肩まで髪が届かない。セミロングでは首の横から肩に髪が重なる
セミロングやロングなら首の横から肩まで髪が下りるので、肩幅が気になる僕には助かる。
さらに胸元まで髪が下りる長さになると、デコルテの左右にも髪が入る。
胸元に髪がない状態とは服の見える範囲も変わり、同じトップスでも女子っぽく見せやすくなる。

胸元に毛が流れていると女子っぽさを足してくれる
髪型だけを見てウィッグを選んぶより、「どこまで髪がかかるか」も含めて選んびたい。
僕らの場合は、ウィッグは顔だけでなく首や肩にまで影響を与えてくれる。
最初から自分に合うウィッグを当てるのは難しい
ウィッグにはショート、ミディアム、ロングがあり、同じ長さでも毛量や毛先の形が違う。
色まで入れれば選択肢はさらに増える。
僕も20年以上女装している間にいろいろ使った。
最初から今のブラウン系セミロングを選び続けていたわけではなく、黒髪も明るい色も使ったし、かなり短いウィッグもロングも使っている。
実際にかぶって外へ出ると、商品写真を見ていたときには分からなかったことが出てくる。
長さは首や肩まで含めて考える
ショートは髪が邪魔になりにくいが、首や肩は見える。
ロングなら首や肩まで髪で隠せるが、後ろ髪が絡みやすく、手入れにも時間がかかる。
僕がよく使うセミロングは肩を越えて胸のあたりまで髪が下りる。
首や肩に髪がかかりながら、ロングのように背中側で絡む量も増えすぎないので、今はこの長さを選ぶことが多い。

髪が長くなるにつれて、顔まわりだけでなく首や肩まで髪がかかる
ショートからロングまで実際に使った違いは、長さの記事で詳しく比べている。
👉 女装ウィッグはどの長さがいい?ショート・ミディアム・ロングを比較
色はかぶった自分まで見て決める
ウィッグの色は、黒からブラウン、かなり明るい色まである。
暗い色なら目立ちにくいが、黒髪では女子っぽさが足りなく感じることもある。
明るくすると髪の色が目立ち、普段の女装で外出するときには選びにくくなることもある。
その中間のブラウンはちょうどいいが、ブラウンと言っても色の幅が広く、暗めなら黒髪に近く、明るくなると髪の存在も強くなる。
眉との色の差も出るので、ウィッグだけを見て決めるより、かぶってメイクまでした状態で確認できると選びやすい。
僕も黒、ブラウン、明るいブラウン、金髪まで使ってきて、今は黒に近すぎず明るすぎないブラウンを使うことが多い。

髪色だけでも顔まわりの雰囲気が変わる
黒・ブラウン・明るい色を実際に使った違いは、ここで詳しく比べている。
👉 女装ウィッグは何色がいい?黒・ブラウン・明るい色を使って選んだ色
ウィッグをかぶったら前髪ともみあげを確認
箱から出したウィッグをかぶって鏡を見ると、イメージとは違って見えることがある。
僕が気になるのは前髪と、耳の前から頬にかかる髪だ。
ここはウィッグそのものを買い替えなくても、髪を少し動かすと変えられる。
前髪は少し横へ流している
前髪を全部下ろすと、おでこが隠れて髪が重く見える。
僕は少し横へ流し、眉やおでこが少し見えるようにしている。
左右をきれいに分けるのではなく、前髪の一部はおでこにもかける。
長すぎるときは切ってもいいが、横へ流せるなら切る必要はない。
耳の前と頬の横にも髪を下ろす
横の髪を耳へかけると、男っぽい自分のもみあげが見える。
耳の前にウィッグの髪を少し下ろしておけば、地毛のもみあげを隠せる。
頬の横にも髪があると、頬からあごまでの輪郭にも髪がかかり、顔の横幅やあごを出す範囲を減らせる。
僕も耳の前には髪を下ろし、もみあげが出ないようにしている。
外出するときは、この髪が動かないよう耳の前をスリーピンで留めることもある。

髪をどう流すかで雰囲気が変わる
前髪の流し方や、もみあげと輪郭をどこまで隠すかは別の記事で写真を使って比較している。
👉 女装でウィッグの前髪はどうする?流し方と顔まわり・もみあげの隠し方
外へ出るとウィッグのズレと痛みが気になる
家で鏡を見るだけなら気にならなくても、ウィッグを数時間かぶって外を歩くと、ズレや締めつけが気になってくる。
歩いて頭が動き、風が吹けば髪も動く。
ウィッグがズレないよう強く固定すると、今度は留めた部分や頭全体が痛くなることもある。
外出で使うなら、ズレにくく固定しながら、長時間かぶっても痛くなりにくい留め方を探すことになる。
僕はズレるのが嫌で、後ろのアジャスターを一番きつくすることがある。
長時間留めていると痛くなることがあるので、バランスが大事だ。
固定を強くすれば全部解決する話でもなく、ズレにくさと痛みの両方を考えることになる。
アメピン、スリーピン、アジャスター、ウィッグネットで僕が感じた違いはここにまとめた。
👉 女装でウィッグを長時間かぶると痛い|ズレにくい固定方法と締めつけ対策
ウィッグはかぶっている最中から絡んでいく
ウィッグはかぶっている間にも絡む。
長めのウィッグで寝転がったまま頭を動かしたり、椅子の背もたれに後頭部をつけたまま動いたりすると、後ろ髪が絡みやすい。
外したときには、毛先が絡んで塊になっていることもある。
寝転がるときは後ろ髪を背中の下から出し、椅子に座るときも背中と背もたれの間に髪を挟まない。
使っている間の絡みを減らせば、外したあとのブラッシングも短く済む。
ウィッグを長く使うなら、外したあとの手入れだけでなく、かぶっている間に後ろ髪を絡ませないことも大切になる。
使ったあとはブラッシングして風を通す
ウィッグを外したら、絡んだ毛先や後ろ髪をブラッシングし、汗で湿った内側にも風を通してから収納する。
ブラッシングをせずに収納すると絡みが次まで残り、湿ったままケースへ入れると臭いもつきやすい。
洗わなくても、使うたびにブラッシングと乾燥をしておけば手入れはできる。
特に家族に女装を隠していると、洗ったウィッグを長時間干しておく場所を作るのは難しい。
僕も以前は洗ったことがあるが、絡みがひどくなり、ツヤもなくなった。
さらに乾くまで一日かかることもあったので、今はほとんど洗わず、ブラッシングと風通しを中心にしている。
外出先で着替える場合も、収納する直前まで風を当てておけば内側を乾かす時間を取れる。
毎回洗わずに手入れする方法や、ブラッシング、保管についてはここで詳しく書いた。
👉 女装で使ったウィッグは毎回洗う?ブラッシングと乾かし方・保管方法
ウィッグはずっと使えるものではない
ブラッシングや風通しを続けていても、絡みや臭いが気になるようになれば買い替えを考える時期になる。
後ろ髪が何度も絡み、ブラシを通すたびに時間がかかったり、内側を乾かしても臭いが取れない
こうなると、次に使うときの手入れも増えてくる。
ブラッシングで抜け毛が出ても、少し抜けた程度ならまだ使える。
僕の場合も、髪が薄くなる前に臭いや絡みが気になって買い替えることが多い。
ウィッグは使うたびに少しずつ傷むので、僕は服や靴と同じように履き潰す感覚で使っている。
高い一本を何年も使い続けることにはこだわらず、普段の女装で何度も使えるものを選び、傷んだら次へ替える方が楽かもしれない。
ウィッグは実店舗でも通販でも買える
新しいウィッグを買うとき、実物を確認したいなら店舗で見る意味がある。
色だけでなく、毛量やツヤ、全体の形まで自分の目で確認できる。
僕は実店舗で買うことが多いが、通販でも買える。
実店舗、通販をどう選んでいるかは購入記事にまとめた。
👉 女装用ウィッグはどこで買う?失敗しにくい店と通販の選び方
僕が今使うならブラウン系のセミロング
僕は長さも色もいろいろ使ってきたが、今は明るすぎないブラウンのセミロングを選ぶことが多い。
肩を越える長さがあるので首や肩に髪がかかる。
前髪は少し横へ流し、耳の前にはもみあげを隠す髪を下ろす。
頬の横にも髪があるので、あごまで全部出さずに済む。
外へ出るときはズレないように留め、使い終わったらブラッシングして内側に風を通す。
ウィッグを選ぶときは髪型だけを見ていたが、使っているうちに顔のどこを隠したいか、何時間かぶるか、帰ったあとどう保管するかまで関係してくる。
ウィッグを選んで終わりではなく、かぶって外へ出て何度も使ううちに、自分に合う長さや色、前髪の形も決まってくる。
ウィッグ以外にも、メイクや服まで含めて女装を一通り確認するなら、ここからチェックしてほしい。
👉 はじめての女装のやり方|初心者が必要なものと順番を一通り分かる

