
ベースメイクは、ファンデーションを塗れば終わりではない。
青ヒゲを隠したくて鼻下に重ね、小鼻の赤みも気になって重ねていると、気づけば顔の中心だけファンデーションが厚くなる。
僕らは隠したいところが多いからこそ、下地、補正、ファンデーション、スポンジ、パウダーを分けて使っている。
ということで、僕がベースメイクを作る順番と、それぞれをどこで使うかをまとめる。
ベースメイク全体(下地、ファンデーション、青ヒゲ対策)は、↓で紹介している。
👉 女装ベースメイク総合ガイド|男肌でもキレイに見せる下地・ファンデ・青ヒゲ対策
ベースメイクはこの順番で作っていく
僕がベースメイクをするときは、この順番だ。
- スキンケア
- 下地
- 青ヒゲや赤みの補正・コンシーラー
- リキッドファンデーション
- スポンジ
- フェイスパウダー
青ヒゲや赤みを先に弱めてからファンデーションを重ねると、口まわりだけ厚くなりにくい。

ということで、下地からファンデーション、スポンジ、パウダーまで、女装初心者がベースメイクを作る流れをまとめる。
まだ下地やスポンジ、コンシーラーがそろっていないなら、必要なベースメイクアイテムを紹介しているので確認してほしい。
👉 女装ベースメイクに必要なもの|下地・ファンデーション・コンシーラーの揃え方
最初にスキンケアと下地で肌を整える
洗顔や保湿を飛ばしていきなりファンデーションを塗ると、口まわりで痛い目を見る。
粉っぽく浮きいたり、皮脂でヨレたりする。
特に僕らはヒゲ剃り後の口まわりが荒れやすいので、何も整えずに塗ると汚く見えやすい。
まずはスキンケアと下地で、ファンデーションを乗せられる状態にしておく。
そうしないと、あとから補正やコンシーラーを重ねても、土台ごと崩れやすい。
保湿が足りないとファンデーションが浮きやすい
洗顔後やヒゲ剃り後の肌は、思っているより乾きやすい。
特に鼻下、あご、口角まわりは、ヒゲ剃りのあとに荒れやすい。
そこへファンデーションを重ねると、肌になじむ前に表面で引っかかって粉っぽく見える。
ヒゲ剃り後の鼻下やあごは乾きやすい。
そこへファンデーションを重ねると、表面に引っかかって粉っぽく見えることがある。
僕はヒゲ剃り後の口まわりを少し保湿して、ベタつきが引いてから下地へ進んでいる。
下地で肌表面をなめらかにする
下地を入れると、毛穴や肌の凹凸にファンデーションがたまりにくくなる。
特に青ヒゲを隠す口まわりは、このあと補正やコンシーラーまで重なるので、僕は下地を抜かない。

左は下地なし。右は下地あり。下地を入れるとファンデーションの乗り方が変わり、肌表面がなめらかに見える
皮脂が出やすい場所と乾きやすい場所で量を変える
顔は全部同じ状態ではなく、Tゾーンや小鼻は皮脂が出やすく、口まわりやあごはヒゲ剃りの影響もあり乾きやすい。
同じ量のスキンケアや下地を顔全体に塗ると、場所によって重すぎたり足りなかったりする。
小鼻や額は、下地を薄くする。
口まわりやあごは、乾きやすいなら保湿を少し丁寧にしてから下地を薄く重ねる。
厚くしすぎると、あとからオレンジ補正やコンシーラーを乗せたときに重なりすぎる。
色つき下地は、強く効かせすぎない
ピンク、ラベンダー、グリーンと色つき下地はいろいろある。
僕も試したけど、今はほとんどベージュを使っている。
グリーンやブルーを広く塗ると、ファンデーションを重ねても顔色が青白く見えることがある。
下地だけで顔色を作ろうとせず、赤みや青ヒゲはコンシーラーに任せている。

下地の色だけで顔色が変わる。変わるというか変わってしまう。下地で顔色を変えすぎず、ファンデーションで調整するほうが安定する
色ムラはファンデーションの前に補正
スキンケアと下地で肌の表面を作ったら、次は色ムラをチェックだ。
口まわりの青み、小鼻の赤み、クマ、ニキビ跡のような色は、ファンデーションだけで隠そうとすると厚みが出る。
なので先に弱めておくと、あとからファンデーションを重ねる量も抑えられる。
青ヒゲはオレンジ補正
青ヒゲが気になる鼻下やあごには、ファンデーションの前にオレンジ系を使っている。 その上から肌色コンシーラーを重ね、最後にファンデーションで顔全体の色を合わせる。

左はファンデから青ヒゲが透けている。右はオレンジ補正とベースメイクで青みをカバーしている青ヒゲだけは少し話が長くなるので、詳しい隠し方はこちらでチェックしてみてほしい。
👉 青ヒゲを隠すコンシーラー入門|オレンジ補正で口まわりをきれいに見せる方法
赤みやクマは、気になる場所だけ
小鼻の赤みやニキビ跡は、色が気になるところだけ肌色コンシーラーを使う。
顔全体へ広げると、そのあと重ねるファンデーションまで厚くなる。
補正した場所はこすらず押さえる
補正を入れた場所は、指やスポンジでこすりすぎると、せっかく置いた色が動き、青みや赤み復活する。
青みや赤みが強い中心は触らず、端だけ軽くなじませる。
このあとコンシーラーやファンデーションを重ねるので、この段階で完璧な肌に見える必要はない。
僕はリキッドファンデーションを使っている
僕は量を場所ごとに変えやすいリキッドを使っている。 頬には広げ、青ヒゲ補正を入れた口まわりは薄く重ねる、といった使い分けがしやすい。
頬から置くと、顔全体がそろいやすい
リキッドファンデーションは、まず頬の広い面に少量を乗せる。

鼻下から始めると、青ヒゲとの戦いに熱くなってファンデーションを盛りがちだ。
なので、まず頬に置いて、そこから鼻まわり、口まわり、フェイスラインへ薄く広げる。

口まわりと小鼻は、厚くしすぎない
口まわりと小鼻は、青み、赤み、毛穴が見えやすいので、重ねたくなる。
でも、ここは表情や皮脂で崩れやすく、厚く塗るとヨレやすい。
オレンジ補正やコンシーラーを入れているなら、ファンデーションは上から薄くかぶせる程度にしたい。
フェイスラインは、残った分でなじませる
フェイスラインにまで同じ量で塗ると、首との境界が出やすい。
顔の中心はしっかり塗って、そのまま外側まで同じ厚さにすると、顔だけ塗った感が強くなる。
頬に置いたファンデーションを外側へ伸ばし、フェイスラインはスポンジや指に残った分でなじませる。
指・乾いたスポンジ・濡れたスポンジで仕上がりが変わる
リキッドファンデーションを顔に広げたあとは、何でなじませるかでも見た目が変わる。
指だけで仕上げると楽だが、量が残りやすくムラが出やすい。
スポンジを使うと、余分なファンデーションを少し取ったり、表面のムラをならせる。
女装のベースメイクでは、青みや赤みを隠すために厚みが出やすい。
なので、塗ったあとに表面を丁寧にならすと、口まわりや小鼻だけ重く見えにくい。
指だけで仕上げると、ほぼ失敗する
指でリキッドファンデーションを広げること自体はできる。
手の甲から少し取って頬に乗せるところまでは、指でもやりやすい。
だが、指だけで最後まで仕上げると、塗った感じが満足できても、鏡を少し離すとムラが普通に見える。
指の跡が残ったり、口まわりにファンデーションがたまる。
小鼻の横にも厚く残ったりする。
補正やコンシーラーを入れた場所をこすると、下の色まで浮いてしまう。
だから僕は、指は最初に広げるためだけに使うくらいで、指で広げたあとスポンジで押さえて表面をならす。

左は指だけで仕上げた状態。右はスポンジで押さえた。口まわりや小鼻の厚みとムラがなじむ
乾いたスポンジは、厚みを少し取って整えてくれる
僕は乾いたスポンジを使うことが多い。
指で広げたあとに乾いたスポンジで軽く押さえると、余分なファンデーションが少し取れて、表面がなめらかに見える。
特に小鼻、口角、あごはファンデーションがたまりやすく、厚く残っていたり、時間が経ってヨレたりしやすい。
乾いたスポンジで押さえておくと、重なりすぎた部分を少しならせる。
ただ、乾いたスポンジが正解とも限らない。
濡れたスポンジを使う女装男子も多い。
乾いているか濡れているかだけで、ファンデーションの見え方が全然変わる。
両方やってみて、自分の肌に合うほうを選べば良い。
濡れたスポンジは、厚みを薄くならす
濡らしてしぼったスポンジは、ファンデーションの厚みを薄くならしやすい。
しっかりカバーしたいけど、仕上がりが重く見えるときは試す価値がある。
口まわりや頬を軽く押さえると、ファンデーションの境界がやわらぐ。
ただ、スポンジが濡れすぎていると、ファンデが薄くなりすぎる。
絞っても水が出ないくらい強くしぼってから使う。

左は乾いたスポンジで仕上げた。右は濡れたスポンジで仕上げていて、ファンデーションの厚みが薄くならされ、境界もやわらかく見える
仕上げはこすらず押さえる
スポンジを使うときは、こすらない。
こすると、せっかく重ねた下地や補正まで混ざって、ムラやヨレが出る。
特に口まわりは何層も重なっているので、触るとすぐムラになる。
スポンジは、場所によって当て方を変える必要がある。
頬のような広い面は、平らな部分で軽く押さえる。
小鼻や口角は、スポンジの角を使って細かく押さえる。
フェイスラインは、外側へ薄くなじませる。
指で広げたあとにスポンジで押さえると、ムラが落ち着く。
パウダーで表面を押さえて崩れ防止
リキッドファンデーションをスポンジでならしたら、最後にパウダーで表面を押さえる。
表面にベタつきが残っていると、時間が経ったときにヨレる。
フェイスパウダーで、ベタつきを減らす
フェイスパウダーを、ファンデーションの上に薄く重ねると、表面のベタつきを抑えられる。
リキッドファンデーションを塗った直後は、肌がしっとりして見えるが、触れると少しペタッと残る。
そのままだと、髪が触れた場所やマスクの当たる場所などが崩れやすくなる。
パウダーを薄く入れると、肌の表面が少しサラッとして、ファンデーションがヨレにくくなる。
パウダーを重ねすぎると、粉っぽく見えるので適量にしたい。
口まわりや小鼻は、薄く押さえる
口まわりや小鼻は、皮脂や表情の動きで崩れやすい。
鼻下、口角、小鼻の横は、ファンデーションやコンシーラーも重ねがちなので、パウダーを入れないとベタつきが出る。
だが、ここに粉を乗せすぎると、細かいシワや凹凸にたまって10歳くらい老けてみえる。(僕の場合)
ブラシやパフに取ったパウダーを、一度手の甲で落としてから薄く乗せるくらいにしたい。
口まわりは特に、軽く押さえる程度にしたい。
仕上げた直後はよく見えても、外に出ると口まわりや小鼻は崩れやすい。
外出しても崩れにくいベースの作り方と、崩れた時の修正は↓で紹介している。
👉 女装ベースメイクを崩れにくくする方法|口まわり・おでこ・小鼻のヨレ対策
リキッドファンデとパウダーファンデを重ねる方法もある
ここまでの流れは、基本はリキッドファンデーションのあとにフェイスパウダーで押さえるというものだ。
これがいちばん普通のベースメイクの基本だ。
基本の方法ではないので、ここで説明する必要があるか迷うところだが、
僕自身がリキッドファンデの上に、パウダーファンデを薄く重ねるようになってから、すべてが上手くいくようになったので、あえてここで紹介する。
参考程度に読んでほしい。
パウダーファンデは、カバーを足したい場所に薄く乗せる
リキッドファンデで、青ヒゲや赤みが隠れても、肌表面が少し湿ったように見えることがある。
そこへパウダーファンデを薄く重ねると、さらに落ち着いて見える。
やりすぎると粉っぽくなるので、ここは気持ち付け足すくらいで考えたい。
鼻下の青みが少し残る。
小鼻の赤みがまだ見える。
頬の毛穴が少し目立つ。
こういう場所にだけ、パウダーファンデーションを薄く乗せる。
付属のパフで乗せると厚くなりやすい。
僕はパフではなく、スポンジに少し取って軽く置いている。
スポンジだと量がつきすぎにくく、薄く足しやすい。
特に口まわりは、厚くなるとヤバい。
少し足して、足りなければもう少し足す感じだ。

左はリキッドファンデーションのみ。右はリキッドの上にパウダーファンデーションを薄く重ねた
フェイスパウダーとパウダーファンデーションは役割が違う
フェイスパウダーとパウダーファンデーションは役割が違うが、リキッドの上に粉を重ねることには変わらない。
両方を使うと、粉が重なって顔全体が乾いて見える。
パウダーファンデーションを仕上げに使うなら、フェイスパウダーはかなり控えめでいい。
逆に、リキッドだけでいい感じなら、パウダーファンデーションを足さずにフェイスパウダーだけにしたい。
リキッドとパウダーファンデを重ねる方法は、基本ではない。
でも、肌の青みや毛穴をもう一段隠したいときには、かなり助けになる。
まとめ
ベースメイクは、青ヒゲも赤みもファンデーション一枚で殴り倒そうとすると厚くなる。
僕は下地、補正、ファンデーション、スポンジ、パウダーに役割を分けている。
特に口まわりは隠したいものが多い。
だからこそ、補正で青みを弱めてからファンデーションを重ねたほうが、厚さも抑えやすい。
道具がまだそろっていないなら、ベースメイクに必要なものもチェックしてみてほしい。
👉 女装ベースメイクに必要なもの|下地・ファンデーション・コンシーラーの選び方

